[北京 1日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.4で、2012年8月以来の低水準となった。
市場予想(49.6)以上に悪化し、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を6カ月連続で下回った。前月は49.7だった。
中国の製造業では、鉄鋼やエネルギーなど主要産業が価格下落や設備過剰といった深刻な問題に直面している。
コメルツ銀行のエコノミスト、Zhou Hao氏は「1月は発電量と粗鋼生産の低迷が続き、製造業で進行するレバレッジ解消を反映している」と指摘。「同時に、中国では多くの業界で大幅な設備縮小が始まった。これにより、商品相場への下押し圧力が徐々に増す可能性がある」と述べた。
統計局が合わせて発表した1月の非製造業PMIは53.5。節目の50は上回ったものの、前月の54.4から低下した。
ここ1年、製造業が急速に悪化する中、非製造業は中国経済の成長と雇用をけん引しており、非製造業が2016年もこの勢いを保てるかどうかが注目される。
アナリストは、1月のPMIが製造業、非製造業ともに2月7日から始まる旧正月(春節)連休の影響を受けている可能性があるとみている。
*内容を追加します。
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