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カナダ中銀が7年ぶり利上げ、金利0.75%に 今後の決定は指標次第
2017年7月12日 / 14:10 / 5ヶ月前

カナダ中銀が7年ぶり利上げ、金利0.75%に 今後の決定は指標次第

[オタワ 12日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ0.75%とすることを決めた。景気見通しへの自信が増したとし、インフレの弱含みは重要視しない考えを示した。ただ金利の先行きは指標次第とし、追加利上げの軌道を定めない立場を表明した。

7月12日、カナダ中銀は、政策金利を25bp引き上げ0.75%とすることを決めた。写真は2011年9月、オタワのカナダ中銀前で撮影(2017年 ロイター/Chris Wattie)

利上げは7年近くぶり。市場ではカナダ中銀が今回の政策決定会合で利上げするとの見方が大勢を占めていた。米連邦準備理事会(FRB)に追随して2007-09年の金融危機後に導入された刺激策の一部を取り除くのは主要な中央銀行として初めてだ。

カナダ中銀は声明で「政策金利目標の今後の調整は、インフレ見通しに関する指標で決める。先行き不透明感や金融システムの脆弱性を引き続き考慮する」とした。

インフレが低迷する中で利上げすることの矛盾を認め、「(インフレの弱含みを)どれほど重要視しないでも良いかを判断するために」短期的な物価の動きを引き続き注視するとした。電気料金の還付などの一時的な要因で物価が抑制されているとも指摘した。

国内総生産(GDP)見通しについては17年が2.8%増、18年が2.0%増とし、4月時点の2.6%増と1.9%増から上方改定した。

最近の経済指標は、政策当局者の4月時点の予想と比べ大して好調であるわけではないが、地政学的な不透明感や原油の値下がりにもかかわらずカナダが経済的成果を得ていることで景気見通しへの自信が増したとの見解を示した。

ポロズ総裁は会見で「見通しの上方修正もあったが、何より景気見通しに対するわれわれの自信が年初に比べて改善したことが大きい」とし、景気先行きに自信を深めたことが利上げを後押しした最大の要因だと説明した。

中銀が示した見解は、年内さらに少なくとも25ベーシスポイント(bp)の追加利上げがあることを示唆しており、その後も経済成長が想定通りの進展を見せれば、緩やかな利上げが続く公算が大きいとエコノミストはみている。

決定を受けて、カナダドルは金利先高観から約11カ月ぶり高値に上昇。カナダの2年物国債利回りは2014年9月以来の高水準をつけた。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「カナダ中銀はきょう、非常に上手い仕事をした」と指摘。「中銀は利上げに踏み切り、年内の追加利上げまでは確約しなかった。だが総じて経済に強気な見方を示しており、年内の追加利上げと整合する」と話す。

カナダでは金融危機以降、超低金利が借り入れを促進し、家計債務は近年、過去最大の水準に膨らんだ。ただ、足元では住宅価格の高騰に一服感が出ている。

中銀は同時に公表した金融政策報告書で、トロントやその近辺における中古住宅販売の急激な落ち込みなどを背景に、住宅市場の活動が後退したと指摘した。

*内容を追加して再送します。

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