[サクラメント 8日 ロイター] - 米カリフォルニア州の大気資源局は8日、排ガス規制逃れが指摘された独フォルクスワーゲン(VW)VOWG_p.DEのディーゼル車について、完全な修理はできない可能性があるため、部分的に修理された車両の走行を認める可能性があると明らかにした。
同局のトッド・サックス氏は8日の議会公聴会で、「われわれの目標は車両を修理し、できるだけ早く認定された設計に戻すことだ」とした上で、「残念ながら、これは可能ではないかもしれない」と語った。
同氏は「(排ガス不正が疑われる)車両に対する最善のアプローチを決める必要がある。その一つの選択肢として、完全修理ではない部分的な修理を認めることが考えられる」とし、部分修理が認められる場合、VWは問題となったディーゼル車が走行し続けることで生じる損害を軽減するための支払いが必要になる、と語った。
ただ、いかなる決定もなされておらず、VWとの協議は続いている、と強調。VWが州との合意に前向きだと期待しているが、合意できない場合は訴訟を起こすつもりだと語った。
VW側は8日の公聴会には出席しなかった。
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