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カナダで逆イールド拡大、中銀の経済軟着陸シナリオは困難か

 8月11日、カナダ債券市場ではリセッション(景気後退)の前兆とされる長短国債利回りが逆転する「逆イールド」が進んでおり、インフレを抑制しつつ経済の「ソフトランディング(軟着陸)」を目指すカナダ銀行(中央銀行)を苦境に追い込んでいる。写真はカナダ銀行。オタワで2017年5月撮影(2022年 ロイター/Chris Wattie)

[トロント 11日 ロイター] - カナダ債券市場ではリセッション(景気後退)の前兆とされる長短国債利回りが逆転する「逆イールド」が進んでおり、インフレを抑制しつつ経済の「ソフトランディング(軟着陸)」を目指すカナダ銀行(中央銀行)を苦境に追い込んでいる。

カナダの10年債利回りは、2年債利回りを約50ベーシスポイント(bp)下回る水準に低下。同国の逆イールド幅としては1994年までさかのぼるロイターのデータで最大で、米国債の逆イールドよりも大きい。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に住宅ローンの利用が増えたことから、国内経済は特に金利上昇の影響を受けやすくなっているとみられる。

TDセキュリティーズのカナダ担当チーフストラテジスト、アンドリュー・ケルビン氏は「今回のサイクルでは過去のいくつかの局面と比べて、より大きな逆イールドが見られても当然だろう」とし、インフレ抑制で「中銀が後手に回るとこうなる」と指摘。中銀の積極的な引き締めが要因になっていることに言及した。

また、スコシアバンクの資本市場経済部責任者、デレク・ホルト氏は「(ソフトランディングは)全く不可能ではないが、インフレが持続していると分かれば、中銀はリセッションを理由に(利上げの手を)緩めたりはしないと思う」と述べた。

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