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カナダ中銀が予想外の0.25%利下げ、原油安の影響懸念

[オタワ 21日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は21日、2010年9月以来1.0%に据え置いてきた政策金利を0.75%に引き下げた。同時に発表したインフレ、成長見通しも大きく下方修正し、予想外の利下げで原油安による経済への影響緩和を目指す。

 1月21日、カナダ中銀は政策金利を0.75%に引き下げた。ポロズ中銀総裁。昨年12月撮影(2015年 ロイター/Blair Gable)

またぜい弱な住宅市場が金融不安定を招く事態を回避するとした。

中銀は四半期ごとの金融政策報告書で「原油価格見通しの著しい低下は、2015年、またその後数年のカナダ経済にとり明らかにネガティブ」との見方を示した。

また家計の不均衡が高止まりしており、目先さらにやや高まる可能性があるとの認識を示し、金融不安定およびインフレ鈍化のリスクに対して「保険を提供」するため利下げに踏み切ったことを示唆した。

ただ利下げは、トロントなどを中心に過熱気味の住宅市場をさらに悪化させる危うさも含む。だがそれでも利下げに踏み切ったことは、原油価格の急落が住宅市場の崩壊を招くリスクを中銀がより懸念していると解釈できそうだ。

「住宅セクターのソフトランディング(軟着陸)が引き続き最も可能性の高いシナリオ」としながらも、家計の不均衡の「無秩序な反転」が起これば、経済やインフレに多大な悪影響を及ぼす恐れがあるとした。

成長、インフレ見通しの下方修正は予想されていたが、次の政策変更は今年第4・四半期または来年初めの利上げと見込まれていたため、今回の利下げは想定外の動きとなった。

発表を受けて、カナダドルCAD=D4は対米ドルで下落。一時は1.2420カナダドルまで値を下げた。

経済見通しに関しては、2015年上期の成長率を昨年10月時点予想の2.4%から1.5%に下方修正。15年通年は2.4%から2.1%に引き下げた。

カナダ経済が最大限の能力に達する時期についても、2016年下期から16年末に後ずれすると見込む。

総合インフレ率に関しては、原油安を背景に、2015年の大半において目標レンジの1─3%を下回って推移するとし、第2・四半期には0.3%まで低下すると予想した。

ただコアインフレ率は今年、2%近くで引き続き安定する見通しとした。過剰供給や小売り業界の競争激化による下押し圧力が緩やかになり、カナダドル安による押し上げ圧力も和らぐ見通しとした。

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