[オタワ 3日 ロイター] - カナダのジョリー外相は3日、ニューデリーで開催された20カ国・地域(G20)外相会合に合わせて中国の秦剛外相と会談し、カナダはいかなる形の内政干渉も決して容認しないと言明した。
声明によると、ジョリー外相は秦外相に対し「直接的で断固かつ明白な」態度を示し、「カナダは中国による民主主義および内政へのいかなる形での干渉も決して容認しない」と述べたという。
また「われわれはカナダの領土保全および主権に対するいかなる侵害も決して受け入れない。中国の外交官によるカナダ国内でのウィーン条約違反も決して受け入れない」とした。
カナダ議会の委員会は2日、外国による選挙への干渉を巡る疑惑について正式に調査を開始するよう政府に求める決議案を可決。中国などが2019年と21年の総選挙に干渉しようとしたとの疑惑が浮上しているものの、中国の秦外相は「完全に虚偽でナンセンスだ」と否定した。
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