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カナダGDP、1月は0.2%増=統計局推計

カナダ統計局が1日に発表した1月の実質国内総生産(GDP)は前月より0.2%増えたとの推計(速報値)を発表した。トロントで2021年4月撮影(2022年 ロイター/Chris Helgren)

[オタワ 1日 ロイター] - カナダ統計局が1日に発表した1月の実質国内総生産(GDP)は前月より0.2%増えたとの推計(速報値)を発表した。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大などによる悪影響があったものの、昨年12月の落ち込みから回復した。

2021年第4・四半期は年率換算で前期より6.7%増え、伸び率で市場予想の6.5%を上回った。

統計局は1月のGDPの規模は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の水準を0.6%上回ると説明した。

デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者、ロイス・メンデス氏は「昨年末の前に少し雲行きが怪しくなったが、オミクロン変異株感染の波とそれに伴う雇用喪失にもかかわらず、1月のGDPは0.2%増という驚くべき数字を記録した」と言及。「最新の新型コロナ感染の波が峠を越し、全国で営業再開が相次いだため、2月の経済はその勢いに乗ったようだ」と指摘した。

21年第4・四半期のGDP増加率は、カナダ銀行(中央銀行)が今年1月に予想した5.8%を上回った。カナダ中銀は今月2日に開く会合で、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.50%に引き上げると広く予想されている。

BMOキャピタル・マーケッツのチーフ・エコノミスト、ダグ・ポーター氏は「昨年末の数値は、オミクロン変異株に直面しても経済がなんとか前進していることを痛感させたものの、中銀の見方を大きく変えることはないだろう」との見方を示した。

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