[オタワ 7日 ロイター] - カナダ統計局が7日発表した5月の貿易統計は輸出が4.1%増加し、貿易黒字は53億カナダドル(41億ドル)と14年ぶり水準に拡大した。エネルギー製品や航空機などの輸出が好調だった。
輸入は0.7%減少した。
貿易黒字額は前月の22億カナダドルや、アナリスト予想の24億カナダドルを大幅に上回った。
エネルギー輸出は5.7%増の204億カナダドルで、総輸出額のほぼ3分の1を占めた。ロシアのウクライナ侵攻や旺盛な需要で原油価格は世界的に上昇している。
統計局によると、輸出は年初から数量ベースでは2.3%減少しているものの、金額ベースでは20%以上増加している。
キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、スティーブン・ブラウン氏は「6月に黒字が再び拡大する余地はあるが、商品価格が軒並み下落しているため、貿易黒字は今年後半に再び縮小する」と指摘した。
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