December 21, 2018 / 3:11 PM / 3 months ago

カナダ10月GDPは予想上回る0.3%増、利上げ観測なお低調

[オタワ/トロント 21日 ロイター] - カナダ統計局が発表した10月の国内総生産(GDP)は前月比0.3%増となり、アナリスト予想の0.2%を上回って増加した。製造や金融・保険などが力強く推移したことが押し上げ要因となった。

ただカナダの主要輸出品である原油の価格が下落していることを受け、カナダ銀行(中央銀行)が様子見姿勢から脱して利上げに動くには十分ではない可能性があると見られている。

10月は20の業種のうち15業種で増加。製造業は機械、一次金属、化学、食品が伸びたことが押し上げ要因となり、0.7%増加した。金融・保険は債券、および短期金融市場での活動が活性化したことが貢献し、0.9%増加した。

このほか卸売りが1.0%増となったほか、公益は季節はずれの寒さで暖房需要が押し上げられたことで1.5%増となった。

ポロズ中銀総裁はこれまでに、第4・四半期入りにあたり経済指標は予想より軟調となっているとの見方を示しているが、10月のGDP統計が底堅い結果となったことは、中銀にとりプラスのサプライズになった可能性がある。

BMOキャピタル・マーケッツの首席エコノミスト、ダグ・ポーター氏は今回の統計について「迫力に欠けるが、年末に向け経済にそれなりの勢いがあったことを示している」と指摘。ただ「金融市場が苦境に陥り、原油価格が大きく下落していることを踏まえると、中銀は見通しをほとんど変えることはないだろう」と述べた。

原油価格CLc1は10月以降、約40%下落。エコノミストの間では、第4・四半期のGDP伸び率は原油生産の減少などにより中銀見通しの年率2.3%に届かない可能性があるとの見方が出ている。

CIBCキャピタルマーケッツの首席エコノミスト、アベリー・シェンフェルド氏は「われわれは第4・四半期の成長率は1.7%になると予想しているが、今回の統計はこれに沿ったものとなった。ただ、この予想を達成するにもエネルギー部門以外からプラスのニュースが出てくる必要がある」と述べた。

中銀は2017年7月以降、合計5回の利上げを実施し、主要政策金利は現在1.75%となっている。ただ今月5日の決定会合で金利据え置きを決定してからは追加利上げ観測が後退。市場では今後の利上げペースは鈍化するとの見方が出ており、短期金融市場が織り込む来年の利上げ幅は5日の金利据え置き決定前は43ベーシスポイント(bp)だったが、現在は14bpとなっている。

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