[ダボス(スイス) 25日 ロイター] - カナダのフリーランド外相とメキシコのグアハルド経済相は25日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の場で、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉について前向きな見解を示した。
米国、カナダ、メキシコによるNAFTA再交渉の第6回会合は、23日にカナダのモントリオールで始まった。
フリーランド氏は、今回の会合での妥結は誰も期待していないが、カナダは「前向きな心持ち」で交渉に臨んでおり、他の2カ国にも同様の姿勢を期待していると述べた。
また、NAFTAの「原産地規則」を含む対立分野などについて、カナダ側は今回の会合に新しい創造的な提案を持ち込んだとしたうえで、「楽しくて役に立つ、生産的な協議が行われるだろう」と語り、いかなる結果にも備えていると続けた。
フリーランド氏と並んで発言したグアハルド経済相は、同協定の文書は、技術の発展やエネルギーバランスなどの現状を反映させる形で変更を加える必要があると指摘。
「原産地規則の基準となる自動車は1991年モデルで、現代の自動車は80%変わっている」と強調。交渉担当者は、トランプ米大統領が掲げる再交渉の目的に耳を傾け、企業が取り組める範囲及び期間を踏まえてダメージを最小限にする形で解釈する必要がある語った。
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