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カナダ、大規模なコロナ対策導入へ 財政悪化への懸念も

[オタワ 23日 ロイター] - カナダ政府は23日、新型コロナウイルスの流行について「今は緊縮の時ではない」と表明、新規の大型投資や感染対策を進める方針を示した。

同国ではすでに個人・企業向けの大規模な支援策が発表されているが、政府は新型コロナ危機で失われた100万人以上の雇用を取り戻すとし「今は緊縮の時ではない。カナダは他国に比べて最高の財政状態で危機に突入した」との認識を示した。

同国では新型コロナ感染症の患者が急増しており、22日時点で累計の感染者は14万6663人、死者は9234人に達している。

トルドー首相は23日夜の異例の国民向け演説で、国内の主要4州で感染第2波が起きているとし「今年の秋は、春よりもずっと悪い状況に陥りかねない」との認識を示した。

市場では、財政赤字と公的債務の急増に対する懸念が浮上しており、今回の政府の計画を受けて、さらに不安が広がる可能性もある。

格付け会社フィッチ・レーティングスは6月、コロナ禍で財政悪化が予想されるとして、カナダのソブリン格付けを「AAA」から「AAプラス」に引き下げた。

首相の演説後、カナダドルは下げ幅を拡大。1ドル=1.3384カナダドルに下落した。

首相は演説で、金利が低いため、歳出計画を実行できると表明。「対策を減らせば、回復が遅れ、長期的に赤字が拡大することになる」とし、長期の歳出は財政的に持続可能だと述べた。

カナダの今年度の財政赤字は、すでに発表済みの歳出計画を受けて、戦後最大の3432億カナダドル(2565億ドル)に達すると予測されている。

カールトン大学のイアン・リー准教授は、首相の演説について「非常にリスクの高い賭けだ」とし「首相は、大規模な支出の拡大で高成長を実現するという賭けに出ている」と述べた。

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