[カルガリー(加アルバータ州) 6日 ロイター] - カナダ西部に襲来した寒波の影響で現地の代表的な天然ガス価格は急騰している。異常な寒さは少なくとも7日まで続くと予想されている。
主要生産地であるアルバータ州には極寒警報が出されており、環境気候変動省によると、体感温度は局地的にマイナス40度を下回る可能性があるという。
アルバータのAECO市場では天然ガスのスポット価格がギガジュール当たり5カナダドルを突破し、10月以来の高値を付けた。米国の指標価格であるヘンリーハブ先物に対して割高(プレミアム)に転じた。
アナリストによると、寒波により暖房需要が増えただけでなく、油田やガス田の設備に不具合が生じて生産に悪影響が出ているという。
レイモンド・ジェームズのアナリスト、ジェレミー・マックレア氏は「かつてないほど急速に在庫が減少している」と指摘。カナダのガス価格が割高になったのは、カナダ西部にできる限りのガス在庫を確保する動きを反映しているとした。
寒波は2週間以上続いているが、環境気候変動省は週末に寒さが和らぎ始めると予想している。
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