[東京 27日 ロイター] - キヤノンは5日続落し6%超安での推移となっている。26日に下方修正を発表した業績見通しが、市場コンセンサスを下回ったことなどが嫌気されている。
2021年12月期の連結営業利益見通しは、従来予想から110億円引き下げ、前年比およそ2.4倍の2720億円に下方修正した。半導体などの部品不足や原油高が調達コストを押し上げた。IBESがまとめたアナリスト16人のコンセンサス予想2870億円を下回った。
市場では「昨日は子会社のキヤノンマーケティングジャパンの株価急落に連れ安し、きょうは自社の決算内容が嫌気されている。出遅れ物色の一環として買われていたが、グループ会社での複数の売り材料でさえなくなっている」(国内証券)との声が聞かれる。
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