[18日 ロイター] - 英国の国立物理学研究所(NPL)の科学者らが、世界最小のクリスマスカードを作ったと発表した。サイズは15x20マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)で、通常の1枚の切手の上に2億枚以上が収まるサイズという。
材質は窒化ケイ素をプラチナでコーティングしたもので、集束イオンビームを使って画を付けた。表紙には「seasons greetings」の言葉の上に雪だるまのエッチングがほどこされ、中に季節のメッセージが書き込まれている。
同僚とともにカードを作成したデービッド・コックス博士は「カードの作成技術は、極小物質の部分の厚さを正確に計量するのに使われており、電池や半導体の新技術の扉を開くもの」と説明、より実用的な利用が可能と述べた。
NPLによると、前回作成した最小クリスマスカードのサイズは200x209マイクロメートルだった。