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アングル:石油メジャーが本格増産態勢、効率化成功で可能に
2017年3月7日 / 06:40 / 8ヶ月後

アングル:石油メジャーが本格増産態勢、効率化成功で可能に

[ロンドン 6日 ロイター] - 国際石油資本(石油メジャー)が本格的な増産態勢を整えつつある。ロイターが各社の投資家向け説明資料や事業計画などを分析した結果、原油価格が1バレル=50ドル近辺にとどまっている中でも、ロイヤル・ダッチ・シャル(RDSa.L)、エクソンモービルXOM.N>、シェブロン(CVX.N)、BP(BP.L)、トタル(TOTF.PA)、スタトイル(STL.OL)、ENI(ENI.MI)の7社は2021年までに合計で15%の生産増が見込まれている。

 3月6日、石油メジャーが本格的な増産態勢を整えつつある。米カリフォルニア州のガソリンスタンドで2012年3月撮影(2017年 ロイター/Mario Anzuoni)

この増産規模は日量約300万バレルと、実質的にシェブロン級の生産能力を持つ企業がもう1社できた形になる。

石油メジャーは過去10年間、原油価格が100ドル超まで高騰した局面でさえ生産を拡大できなかった。資本配分が不適切で、大規模なプロジェクトの進行が遅れたためだ。

しかし2014年以降の原油安で各社とも思い切ったコスト削減を迫られ、下請け会社により効率的なプロジェクト遂行を求めたことから、より少ない投資で以前と同じ量の原油採掘が可能となり、増産に踏み切れる状況が生まれた。

BPのダドリー最高経営責任者(CEO)は先週、「今の環境はコストの徹底管理としっかりした事業の成果が求められており、それが足元の価格水準でも高い競争力を維持できる企業に利益をもたらすだろう」と語った。

<エクソン対シェブロン>

過去10年間、米国の石油生産をけん引してきたのは独立系企業だったが、次のサイクルはメジャーが主役になる見通しだ。

エクソンとシェブロンは、比較的少ない投資で済むことと生産が急速に増えるメリットがあるシェール開発に資金の大半を投じようとしている。

一方、欧州勢はより伝統的な大型でしばしばメキシコ湾やブラジルなどの海底地域を対象とするようなプロジェクトに注力する。これらは多額の投資が必要で開発に何年もかかるが、生産量は多くなる。

このままの情勢ならばシェルは2021年の生産量が石油換算で日量423万バレルとなり、エクソンを抜いて生産量ベースで最大の上場企業になると見込まれる。シェルは既に過去2四半期、利益でエクソンを上回っている。

ただシェルは今後2年以内に200億ドルを超える資産の売却を計画しているため、生産量の見通しが切り下がる可能性もある。

サンタンデールのアナリスト、ジェーソン・ケニー氏は、原油価格が回復すればメジャーの中でも特にトタルが恩恵を享受できると予想。他社に先んじて成長に向けた投資を実行していたことを理由に挙げた。

(Ron Bousso記者)

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