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石油市場は安定、懸念された欧州向け供給不足起こらず=ガンバーCEO

 3月6日、スイスのコモディティ商社ガンバーのトルビヨン・トルンクビスト最高経営責任者(写真)は、エネルギー業界の国際会議「CERAウィーク」で、現在石油市場は安定しているとの見方を示した。ロンドンで2013年10月撮影(2023年 ロイター/Luke MacGregor)

[ヒューストン 6日 ロイター] - スイスのコモディティ商社ガンバーのトルビヨン・トルンクビスト最高経営責任者(CEO)は6日、エネルギー業界の国際会議「CERAウィーク」で、現在石油市場は安定しているとの見方を示した。

トルンクビスト氏はロシアによるウクライナ侵攻に触れて「昨年はとても大きな混乱と世界的なエネルギー危機が起き、石炭やガス、石油(の需給)は非常に引き締まっているように見えた。(しかし)冬場のガスないし軽油不足という懸念された最悪事態は起きなかった」と指摘。欧州の冬は穏やかで、市場は一息ついた状態になっていると付け加えた。

ただ今年後半になると、中国の需要が復活するので原油価格は上昇するかもしれないという。

主要7カ国(G7)が主導し、対ロシア制裁の一環として設定したロシア産原油の上限価格制度についてトルンクビスト氏は、供給量の抑制とロシアの石油収入を減らすというどちらの狙いも効果を発揮していると分析した。

同氏は「当初この制度を耳にした際には、機能するかどうか私はかなり懐疑的だったと告白しなければならない。だが今のところ、制度が意図した通りの働きをしている。つまりロシア産原油は流通しているが、取引価格はより下がっていると結論を下すしかない」と語った。

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