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COP28議長、エネ業界国際会議で異例の温暖化抑制呼びかけ

6日に開かれたエネルギー業界の国際会議「CERAウィーク」では、世界経済を化石燃料から再生可能エネルギーへといかに迅速に移行させるかについて関係者が意見を交わした(2023年 ロイター/Callaghan O'Hare)

[ヒューストン 6日 ロイター] - 6日に開かれたエネルギー業界の国際会議「CERAウィーク」では、世界経済を化石燃料から再生可能エネルギーへといかに迅速に移行させるかについて関係者が意見を交わした。

国営石油会社アブダビ国営石油(ADNOC)の最高経営責任者(CEO)で、第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)の議長を務めるスルタン・ジャベル氏は、地球温暖化を抑えるためにより迅速な行動を会議参加者に求めた。

1970年に事故を起こした「アポロ13号」の宇宙飛行士による「ヒューストン、問題が発生した」との言葉を引用し、エネルギー企業に移行を呼びかけ。化石燃料生産業者が長らく主役となっているイベントでは異例の出来事だ。

ジャベル氏のCOP28議長就任を巡っては、石油大手が地球温暖化に対する世界の対応を乗っ取ろうとしているとの反発もあったが、エネルギー産業が移行に乗り出す兆しだと歓迎する声もあった。

米石油大手シェブロンのマイク・ワースCEOは、低炭素経済へのエネルギー移行を管理しながら、安全で手頃な価格での供給を維持することは「史上最大の課題の一つ」だと指摘。無秩序な移行は痛みと混乱をもたらすと警告した。

エクソン幹部は、利用可能な資源に応じて、各国が異なるエネルギー移行の道を歩むだろうと指摘。政策立案者や国内外の石油会社に対し、共に移行を計画するよう呼びかけた。

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