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米シェブロン、自社株買いを3倍の750億ドルに拡大

 1月25日、米石油大手シェブロンは、自社株買いの規模を従来の3倍となる750億ドルに拡大すると発表した。ベネズエラ・カラカスで2018年撮影(2023年 ロイター/Marco Bello)

[25日 ロイター] - 米石油大手シェブロンは25日、自社株買いの規模を従来の3倍となる750億ドルに拡大すると発表した。石油と天然ガスの価格が上昇する中、利益を積極的に株主に還元する姿勢を示した。

同社は四半期配当を6%引き上げて1株当たり1.51ドルとした。

自社株買いの期限は設定していない。従来は2019年から今年3月31日までに250億ドルの自社株を買い戻すとしていた。

発表を受け、引け後の取引でシェブロン株は約3%上昇した。

750億ドルの自社株買いは業界で最大規模となる。

ホワイトハウスは昨年、石油各社が消費者向けのエネルギー価格を引き下げるための生産に投資するのではなく、利益を株主に分配していると批判。再生可能エネルギーへの投資拡大も働きかけている。

ホワイトハウスは声明でシェブロンの自社株買い拡大を批判。ハサン報道官は「少し前まで石油生産量を増やすために『努力している』と主張していた会社が750億ドルを幹部や裕福な株主に配るというのは間違いなく奇妙なやり方だ」と指摘した。

リフィニティブの予想によると、シェブロンは27日発表する決算で2022年の利益が倍増し372億ドルとなる見通し。アナリストの予想では、米同業エクソンモービルと合わせた両社の22年の利益は過去最高の1000億ドル近くに達する見込みだ。

こうした記録的な利益を踏まえ、シティのアナリストは2社のどちらかが欧州の同業であるBP、シェル、あるいはトタルエナジーズを買収する可能性に言及した。

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