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チリ制憲議会選、中道右派政権が苦戦 議席3分の1に届かず

[サンティアゴ 16日 ロイター] - チリで実施された新憲法を起草する議員を選ぶ制憲議会選は、中道右派政権が議席の3分の1を確保できず、政権にとっては予想外の大きな敗北となった。

 5月16日、チリで実施された新憲法を起草する議員を選ぶ制憲議会選は、中道右派政権が議席の3分の1を確保できず、政権にとっては予想外の大きな敗北となった。サンティアゴで撮影(2021年 ロイター/Pablo Sanhueza)

開票率90%の時点で、中道右派政権が擁立した候補の獲得議席は全体のわずか2割。無所属が最多の議席を獲得した。

新たな提案を可決にするには、全体の3分の2の賛成が必要で、中道右派政権は新たな勢力と連携できない限り、過激な憲法改正を阻止することが難しくなる。

中道右派政権は、同時に実施された市長選、知事選、市議選でも苦戦。11月の総選挙と大統領選を控えて、厳しい立場に追い込まれた。

制憲議会選では、新憲法を起草する155人の議員を選出する。現憲法はピノチェト軍事政権下(1973─90年)に制定されたが、一般市民の権利よりも大企業を優遇しているとの見方が多く、2019年10月に格差是正を求める激しい抗議デモが起きた。

中道右派政権は最近まで、少なくとも3分の1の議席を確保できると自信を示していた。

CNNの地元チャンネルによると、制憲議会選では無所属が45議席、中道右派が39議席、中道左派が25議席、極左が28議席、小連合が1議席を獲得する見通し。17人の先住民枠も設けられている。

ピニェラ大統領は、より「公正で包摂的、繁栄する持続可能な国家」を建設する「偉大な機会だ」と表明。ただ、中南米有数の富裕国ととしての地位を揺るがしかねない過激な改憲には反対する意向を示した。

憲法改正を巡っては、私有地や水利権の変更、既存の投資家の利益を脅かす恐れのある雇用法など、物議を醸す提案も出ている。

制憲議会選には、俳優、作家、活動家、政治家、テレビ司会者、ファッションモデルなど1200人以上が立候補。

制憲議会は最大12カ月をかけて新憲法を起草し、国民投票にかける。議員数は、世界で初めて男女をほぼ同数とすることが定められている。

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