[15日 ロイター] - 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は15日、関係筋の話として、中国政府が同国の電子商取引大手アリババ・グループに対しメディア資産を売却するよう求めていると報じた。
同紙によると、政府当局者らはアリババのメディア資産の価値がかなり上昇していることに衝撃を受け、これに関する協議が今年初めから行われているという。
アリババは中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」のほか、サウス・チャイナ・モーニング・ポストなど複数のニュースメディアの株式を保有している。
こうした影響力が中国共産党やそのプロパガンダ(宣伝活動)組織に深刻な課題をもたらすとみられているという。
アリババはロイターのコメント要請に応じていない。
サウス・チャイナ・モーニング・ポストのゲーリー・リュー最高経営責任者(CEO)は16日、従業員に宛てた書簡で「サウス・チャイナ・モーニング・ポストに対するアリババのコミットメントは変わっておらず、アリババは引き続き当社の使命と事業目標を支援する」と述べた。ロイターが書簡を入手した。
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