[上海 8日 ロイター] - 中国乗用車協会(CPCA)は8日、米電気自動車(EV)大手テスラの8月の中国製自動車販売台数(速報値)が7万6965台と前月の約3倍になったと発表した。上海工場の生産増強と納車期間の短縮が寄与した。
CPCAによると、テスラは8月に中国から「モデル3」と「モデルY」を4万2463台輸出した。7月の販売は2万8217台、輸出は1万9756台だった。
テスラの上海工場は7月に生産ライン改修に伴い生産が一時中断したが、8月は増産に転じた。これにより中国を中心にモデル3とモデルYの販売が増えた。
テスラの中国語版ウェブサイトによると、両モデルの納車待ち期間を最大14週間に短縮した。後輪駆動タイプのモデルYは注文から1カ月で納車可能という。
CPCAによると、8月の中国全体の乗用車販売台数は前年比28.4%増加し190万台となった。ロックダウン(都市封鎖)による景気減速が逆風となったが、政府の販売奨励策と減税により盛り返した。
乗用車の輸出は77.5%の大幅増となった。
EVの販売台数は111.2%増加し、全体の28%を占めた。
BYD(比亜迪)<002594.SZ>が17万3977台、蔚来汽車(NIO)<NIO.N>は1万0677台、小鵬汽車(シャオペン)<9868.HK>が9578台、理想汽車(リ・オート)<2015.HK> は4571台だった。
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