October 31, 2018 / 12:09 AM / 17 days ago

中国大手銀、増益でも資産の質低下に懸念 貿易摩擦の影響に警戒感

[北京/上海 30日 ロイター] - 中国の大手銀行において、利益は増加し不良債権比率は安定化しているものの、資産の質が低下するリスクが出ているとの見方がアナリストの間で広がっている。

同国では30日、中国農業銀行が第3・四半期の純利益は558億2000万元と8.6%の増益となったと発表。これで、国内大手銀の第3・四半期決算が出揃った。

5大銀のうち、中国交通銀行は予想を上回る増益を発表。中国銀行、中国建設銀行、中国工商銀行も増益となったが、市場予想には届かなかった。

ただ、アナリストらは今後数カ月、米中貿易摩擦や中小企業の融資へのアクセス問題などが銀行の資産内容にどう影響するか、注視する必要があると警告する。

中国の第3・四半期の経済成長率は、世界的な金融危機以来の伸びに鈍化。企業債務やリスクの高い融資慣行に対する政府の規制強化で、信用の供給源が縮小したのが一因とみられる。

華泰証券の銀行アナリスト、Guo Qiwei氏は「第4・四半期は主に、資産の質の混乱や利ざや縮小が問題となるだろう」と分析。「国内の与信環境は逼迫し続けており、中小企業によるデフォルトは今後も増える見通しだ」と述べた。貿易戦争も輸出入企業を圧迫しており、大手銀へ影響を与える可能性があるとも指摘した。

現時点で中国のメガバンクは、潤沢な預金基盤や資金調達コストの低下が緩衝材となり、規模の小さい銀行より健闘している。

華創証券の銀行アナリスト、Zhang Ming氏は「来年は、(利ざやや資産の質に対する)圧力が強まる」と予想した。

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