[上海 16日 ロイター] - 中国の規制当局はマネーブローカーにデータフィード事業の停止を命じた措置について、17日に一部を除き解除する見通しだ。6人の消息筋がロイターに明らかにした。
当局が15日にマネーブローカーに対してデータフィード事業の停止を指示すると、債券のリアルタイムの価格情報が情報ベンダーに提供されなくなった。金融プラットフォームの価格情報に頼っているトレーダーは取引が困難になり、この日取引高は9%落ち込んだ。
しかし、マネーブローカーやトレーダーなど6人の消息筋は、17日にデータフィードを再開するよう指示する通達を当局から受け取ったという。
ただ、消息筋によると、寧波森浦信息科技の金融プラットフォームの「qeubee」はブローカーからのデータフィードを受けることが今後も禁止される。
マネーブローカーのうちタレットプレボンの中国合弁会社タレットプレボンSITICO(中国)だけが森浦にデータを提供しており、事実上、タレットプレボンSITICOは停止が継続される。
NEXインターナショナル、BGCパートナーズ、セントラル短資、コンパニー・フィナンシエール・トラディシオンなど他の中国合弁会社のブローカーは停止措置が解除される。タレットプレボンSITICOだけ停止が継続される理由は明らかになっていない。
監督当局である中国銀行保険監督管理委員会からはコメントを得られなかった。
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