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中国初の「炭素中立」債、投資家の引き合いは低調

[上海 9日 ロイター] - 中国の電力会社など6社が同国初となる「カーボンニュートラル(炭素中立)債」の募集を開始したが、投資家からの引き合いは鈍い。習近平国家主席が掲げる2060年までの炭素中立化目標の達成に向け、資金調達面での課題を浮き彫りにしている。

電力会社5社と空港運営会社1社はクリーンエネルギーおよび低炭素事業を対象とする計64億元(9億9236万ドル)の調達を目指し、グリーン債の募集を7日に開始した。このうち、中国長江三峡集団と国家電力投資集団(SPIC)を含む4社は市場の状況を理由に8日午後5時となっていた募集期限を延長した。

中国人民保険集団(PICC)の債券投資家は「発行体企業は投資家側が求めている価格に満足していない」と述べた。

資産運用会社ユーコム・インベストメントのグ・ウェイヨン最高投資責任者(CIO)は、流動性逼迫の兆候がある中、投資家は高い利回りを求めており、春節(旧正月)の大型連休が近づいていることも低調な需要の一因になったと分析した。

さらに、中国国内のグリーン債の多くは流動性が低く、デフォルト(債務不履行)に対する保証もないため、ソブリン債に比べて魅力が薄いと指摘した。

華能国際が償還期間3年のグリーン債に設定した仮条件は表面利率(クーポン)が3─4%と、同じ年限の国債の2.9%を上回った。

中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員会の馬駿委員は1月のリポートで、炭素中立化の目標を達成するために、中国は金融システムを活用してグリーン投資に100兆元以上を振り向ける必要があると指摘。

ただ、中国のグリーンファイナンスの基準や開示規則は炭素中立化目標と完全に整合的でなく、グリーン投資を支援するための動機付けが十分にないとした。

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