[上海/北京 29日 ロイター] - 中国河南省の国有企業、河南投資集団が29日に起債した。引き受け会社によると、募集枠の3倍を超える応募があり、起債は成功した。同省では11月10日に国有資源会社、永城煤電控股集団が債券デフォルト(支払い不履行)を起こし、以後、起債の取り止めが相次いでいた。
河南投資集団は期間360日の債券を発行、調達資金は最大5億元(7655万ドル)に上る。引き受け会社によると応募倍率は3.36倍だった。
中国では永城煤電控股集団以降、国有企業のデフォルトが相次ぎ、社債市場に不安が広がった。国有メディアによると、11月初め以降、中止ないし延期になった起債案件は200件近くに上り、合計で1457億元(223億1000万ドル)相当とされる。
中央政府は今のところ、経営難の国有企業の救済には動いていない。中国人民銀行(中央銀行)の陳雨露副総裁は先週、社債のデフォルトは、弱い企業を退出させ、最終的に市場の強化につながるとの見解を示した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」