[上海 25日 ロイター] - 中国国営メディア、証券時報が25日報じたところによると、国内企業は11月初旬以降、1457億元(223億1000万ドル)相当の200件近い社債発行を取りやめたか、あるいは延期した。一連のデフォルト(債務不履行)を受け、社債市場への投資家心理が悪化していることを示している。
証券時報によると、11月に償還を迎えた社債は新発債を445億元上回った。単月の償還額が新規発行を上回るのは今年に入り11月が初めて。
1月には多くの社債が償還を迎えるが、証券時報は社債への需要低迷が懸念事項だとしている。
一方、中国人民銀行(中央銀行)は24日、債券市場の規制を法律に沿って強化するとし、違法行為は一切容認しないと強調した。投資家心理の改善に向けた取り組みとみられる。
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