[北京 17日 ロイター] - 複数の関係筋によると、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)の創業者、張一鳴氏は17日、最高経営責任者(CEO)としての日々の業務からすでに退いており、仕事のペースを落としていることを従業員に明らかにした。
同氏は5月、CEOを辞任すると発表。「主要戦略」職に就き、後任の梁汝波氏への引き継ぎを年内に終える意向を示していた。
中国規制当局は国内の大手ハイテク企業への監視を強めている。
張氏は現在、他の会社の組織構造や経営スタイルを研究していると発言。教育産業に関するリサーチを行っていると述べた。
張氏は議決権を掌握しており、会長職にはとどまる。
ロイターが入手したメモによると、同社は同じ従業員向けの会議で、2020年の総収入が343億ドルと、2倍以上に増えたことを明らかにした。純損失は450億ドルに拡大した。
関係筋によると、従業員の株式報酬の会計基準が、純損失拡大の一因となった。
営業赤字は20億ドル、粗利益は190億ドルで、前年比93%増加した。
バイトダンスはコメントを控えている。
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