[香港 17日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は17日、温室効果ガス排出量の増加を2030年までに食い止め、60年より前に排出量を実質ゼロ(炭素中立)にする目標の達成に向けた取り組みを強化していく考えを明らかにした。国営新華社通信が伝えた。
第12回BRICS首脳会議にビデオを通じて参加した習氏は「中国が約束を守り続けると当てにしてもらって良い」と明言した。
中国の温室効果ガス排出量は世界全体の29%を占める。現在、再生可能エネルギーに投資しながらも、新型コロナウイルスの痛手からの経済回復を加速させるため、温室効果ガスを大量に排出する石炭火力発電所の新設も進めている。
それでも習氏は「地球温暖化は新型コロナによって止まらない。気候変動に対処するため、われわれは自らの努力姿勢を決して緩めてはならない」と強調し、中国は気候変動対策を倍加し続けていくと付け加えた。
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