[北京 17日 ロイター] - 米コーヒーチェーン大手スターバックスSBUX.O>は16日、中国における一部商品の価格を引き上げた。値上げは2018年以来。営業コストなど包括的に評価・検討した結果としている。
「アメリカーノ」の価格は28元(約4.4ドル)から30元に値上げされたが、同社がロイターに送付した文書によると、マグやコーヒー豆は対象外。
このほか、国営の証券誌によると、中国のコーヒーチェーン、ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)も営業コスト上昇を踏まえて一部飲料を3元程度値上げ。カナダのファストフード大手ティム・ホートンズも中国の飲料価格を引き上げた。携帯端末アプリのメニュー表示や報道によると、各社の値上げ幅は1─3元。
中国は茶の愛飲国だが、コーヒー市場が世界で最も速いペースで成長しており、コンサルタント会社デロイトは、大都市で4月までに開設される店舗は約11万店に達するとみている。消費は欧米に及ばないものの、若年層がけん引しており、値上げはソーシャルメディアで話題になった。
ラッキンコーヒーはロイターのコメント要請に応じておらず、ティム・ホートンズはコメントを控えた。
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