[北京 26日 ロイター] - 中国共産党で経済・財政政策を統括する中央財経指導小組(グループ)の楊偉民・弁公室副主任は26日、2021年以降は国内総生産(GDP)の倍増を目指さず、長期的に質の高い成長を志向すると表明した。
副主任は記者会見で、中国は今後、成長をやみくもに追求することはせず、成長の質を重視すると語った。中国は現在、GDPと1人当たり国民所得を2020年までに10年比で倍にする目標を掲げている。
また2020年までに貧困や環境汚染に取り組み、経済における「主要なリスク」を防ぐことに焦点を当てると述べた。
中国共産党の習近平総書記(国家主席)は先週、党大会開幕時の演説で、高速成長から高質成長に移行すると明言。経済・金融改革を深化し、外国人投資家への市場開放を一段と推進する考えを明らかにした。
中国政府の2017年のGDP成長率目標は6.5%前後だが、アナリストは18年も同目標が維持されると予想している。
*内容を追加しました。
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