[上海 11日 ロイター] - 中国のネットショッピングが1年で最も盛り上がる11日の「独身の日」に、電子商取引最大手アリババ・グループ・ホールディング(BABA.N)は24時間の売上高が過去最高の2135億元(307億ドル)に達した。ただ前年比の伸び率は27%と、2017年の39%から鈍化し、これまでで最低になった。
独身の日は、米国の感謝祭後の「ブラックフライデー」や「サイバーマンデー」をしのいで、今や世界最大のオンライン小売売上高を記録する一大イベントになっている。
今年は11日午前1時ごろには早くも売上高が100億元を突破し、午後4時前の時点でそれまで過去最高だった17年の1680億元を超えた。結局12日になる直前までにアリババが出荷した荷物は10億箱を上回った。
もっとも上海、北京など大都市部では総じて売上高が減速。また蔡崇信副会長は、化粧品などの販売が好調だった半面、住宅市場の冷え込みに伴って、大型家電を含む耐久財の売れ行きが鈍ったと述べた。
張勇最高経営責任者(CEO)は「われわれは(売上高が)2000億(元)に達したが、変化しなければならない。3000億ないし5000億にたどり着くために変わり続ける必要がある」と語った。