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中国CPI、9月は20年4月以来の高い伸び PPIは低調

中国国家統計局が14日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.8%上昇と、8月の2.5%から伸びが加速し、2020年4月以来の大幅上昇となった。写真は2021年1月、北京で撮影(2022年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 14日 ロイター] - 中国国家統計局が14日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.8%上昇と、8月の2.5%から伸びが加速し、2020年4月以来の大幅上昇となった。

食品価格が主に押し上げた。政策の追加緩和余地が狭まった形だ。

ロイターがまとめた市場予想も2.8%上昇だった。

伸び率を見ると、食品価格が8.8%と8月の6.1%から加速。豚肉は前月の22.4%から36.0%に、野菜は6.0%から12.1%にそれぞれ拡大した。

一方、基調インフレは依然として緩やかで、変動の大きい食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は0.6%となった。8月は0.8%だった。

前月比では0.3%上昇。豚肉価格の上昇を背景に、8月の0.1%下落からプラスに転換した。

生産者物価指数(PPI)は前年比0.9%上昇と、8月の2.3%から伸びが鈍化。21年1月以来の低い伸びとなった。市場予想は1.0%上昇だった。

アナリストは、原油価格の下落によりPPI伸び率が大きく鈍化すると予想していた。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、「(前年比の)総合CPIインフレは、ベース効果とサービス需要の抑制で今後数カ月は緩やかに推移する可能性が高い」と指摘。またPPIは前年比で、ベース効果とコモディティー価格低下によるインフレ圧力の緩和により引き続き鈍化するとの見通しを示した。

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