[上海 10日 ロイター] - 中国公安省は、電話やインターネットを利用した詐欺で得た資金を暗号資産(仮想通貨)を使って資金洗浄(マネーロンダリング)した疑いで1100人あまりを警察が逮捕したと明らかにした。
中国は仮想通貨取引への取り締まりを強化している。先月、金融関連3団体が仮想通貨に関するサービス提供を禁止し、国務院(内閣に相当)は代表的な仮想通貨ビットコインのマイニングと呼ばれる生成や取引を取り締まる方針を示した。
公安省が対話アプリ「微信(ウィーチャット)」で明らかにしたところによると、警察は9日午後までに、仮想通貨を使った資金洗浄に関与した170以上の犯罪グループを摘発・逮捕した。
犯罪グループは1.5%─5%の手数料を取って資金洗浄を請け負っていたという。
決済業務の自主規制機関、中国支付清算協会は9日発表した声明で、匿名性があり世界に通用して利便性が高いことから仮想通貨が越境資金洗浄に利用される事例が増えていると述べた。
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