June 1, 2019 / 11:20 PM / 15 days ago

アングル:中国デベロッパーの負債比率低下、市場は減速か

[ベンガルール/香港 28日 ロイター] - 中国の不動産開発業は同国で最も負債の重いセクターだが、ようやくその拡大に歯止めがかかり、一部には過去最高のキャッシュを抱える業者もあることが、ロイターの分析で明らかになった。規制により事業拡大を抑制してきたことと、力強い利益の伸びが背景にある。

 5月28日、中国の不動産開発業は同国で最も負債の重いセクターだが、ようやくその拡大に歯止めがかかりつつあるようだ。中国江蘇省で2018年撮影(2019年 ロイター)

中国の社債デフォルト(債務不履行)を懸念する投資家は、胸をなでおろすだろう。2年以内に償還を迎える中国企業の社債は、過去最大の1兆5000億ドルに上っているからだ。

同時にこれは、活況だった不動産市場の減速を示す警戒信号でもある。政策が不透明なため、開発業者が投資を先送りしているということだ。

モーニングスターの上席株式アナリスト、フィリップ・ゾン氏は「キャッシュが増えている。開発業者は買収や建設の支出を控えているからだ」と語る。

中国政府は激しい不動産ブームを受け、2016年半ば以来、不動産市場の規制を厳格化してきた。それでも住宅価格は上昇を続け、この市場のリスク管理は相変わらず優先課題となっている。

過剰な借り入れを抑制する政府の措置により、昨年は社債のデフォルト件数が過去最多となり、専門家によるとこの流れは今年も続きそうだ。

しかし香港上場企業を中心とする大手開発業者は、収益性とバランスシートが強まっており、嵐を乗り切るための備えが整っているという。UBSの香港・中国不動産調査責任者、ジョン・ラム氏は「市場の在庫が減っており、開発業者は土地の取得が鈍れば容易に負債を減らせるため、(デフォルトリスクへの)備えは前より強固になった」と説明した。

香港に上場する中国本土の開発業者45社のバランスシートをロイターが分析したところ、昨年末時点のキャッシュと短期投資は過去最大の合計1兆1000億元(145億ドル)となり、中核事業利益に対する純債務の比率は5.14%と、過去4年の最低水準に下がっている。

中国本土に上場する別の50社の分析では、3月末時点の自己資本に対する負債比率は平均1.73倍で、2013年以来の最低だった。

不動産市場の成長は減速する公算が大きい。UBSのラム氏は、開発業者の利益は今年25%増加するが、その先の3年間は年平均20%になると予想。専門家らは、開発業者の債務比率は横ばいで推移すると見ている。

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