[北京 14日 ロイター] - 中国財政省は14日、地方政府に対し、インフラプロジェクトの事業資金を調達する特別地方債(専項債)の発行を加速するよう指示した。中国政府は鈍化する投資の促進と内需の拡大を目指している。
地方政府は、高速道路建設や都市再開発などに使途を限定した特別債を発行している。
劉偉財政次官は7月、今年下半期に特別債の発行が加速するとの見通しを示した。
特別債は一般的な地方債とは異なり、元利償還の財源が事業収益に特定されている。政府の保証もつかない。
地方政府の今年の特別債発行枠は1兆3500億元(1961億3000万ドル)。
上半期には3000億元超が発行されたが、劉次官はペースが「遅い」と述べた。
財政省は14日、ウェブサイト上で、地方政府は特別債の年間発行割り当ての最低80%を9月末までに完了すべきだとし、残りについても主として10月に発行する必要があると指摘。政府が特別債の償還期限に関する規制を撤廃することも明らかにした。
特別債の現在の償還期間は1─10年となっている。
※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧下さい
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」