[北京 22日 ロイター] - 中国の李克強首相は22日の閣議で、中国経済は安定し改善しつつあるが、依然として多くの課題に直面していると述べた。国営メディアが報じた。
李氏は、中国は市場の期待を高め、経済成長の勢いを強化するための措置を講じるとし、税金や手数料の引き下げが効果を発揮する余地があると述べた。
世界第2の中国経済の2022年成長率は前年比3.0%で、政府目標の5.5%前後を大きく下回り、過去50年近くで最低の水準だった。
中国政府が昨年12月、新型コロナウイルスの感染を徹底して抑え込む厳格な「ゼロコロナ」政策を解除し、今年に入り一時的な経済回復を後押しした。ただ、不動産業界の不振や世界需要の低迷もあり、成長の回復は消費者に大きく依存することになる。
市場は、中国政府が3月上旬に始まる全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で経済チームなどの再編成や、23年の経済目標を発表すると見込んでいる。
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