[北京 14日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は2月に2279億元(351億ドル)相当の外貨売り越しとなった。売り越し額は1月の6445億元から減少、資金流出ペースが鈍化し、元相場支援に向けた人民銀の介入が減ったことが示された。
人民銀が14日公表したデータを基にロイターが算出した。
昨年12月の外貨売り越し額は過去最高の7082億元相当だった。
人民元相場はドルの全般的な下落を一因に安定化しており、資本流出は落ち着く可能性がある。ただ、中国経済への下押し圧力が根強いことから、アナリストは人民銀が元相場の安定を維持するのは困難とみている。
人民銀は1月から、同中銀と商業銀行を合わせた外貨取引のデータの発表を取りやめた。