April 17, 2019 / 3:32 AM / 3 months ago

中国指標に改善の兆し:識者はこうみる

[東京 17日 ロイター] - 中国国家統計局が17日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年比6.4%増加して第4・四半期と伸びが一致、市場予想を上回った。鉱工業生産の増加が寄与した。市場関係者のコメントは以下の通り。

 4月17日、中国国家統計局が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年比6.4%増加して第4・四半期と伸びが一致、市場予想を上回った。写真は北京で3月撮影(2019年 ロイター/Thomas Peter)

<ペッパーストーンの調査部門責任者 クリス・ウェストン氏>

非常に良い数字ばかりで、特に鉱工業生産は5.9%増の予想に対して8.5%増と強気にさせる内容だ。

月次データ(鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資)では、1月および3月に見られた融資拡大の効果が実体経済に及んでいることが一段と明らかになった。

世界全体がリセッション(景気後退)に陥ると本当に考えている人たちは、中国でこれまで見られた景気鈍化やそれが世界にもたらす影響を主な根拠にしていた。中国は世界の成長の中心となっている。

<ナティクシス(香港)の大中華圏担当シニアエコノミスト、ジェンウェイ・シュー氏>

われわれは貿易が低迷し、固定資産投資が非常に力強い伸びになっていないとみている。本格的な中国経済の回復と言うにはさらなる証拠が必要だと依然考えている。中国経済に対するわれわれの見方は依然慎重だ。

中国人民銀行(中央銀行)にとっては様子見姿勢が最も適切だろう。

<スタンダード・チャータード(香港)のグレーターチャイナ部門シニアエコノミスト ケルビン・ラウ氏>

中国の非常に力強い安定が示された。多くは、金融政策と財政政策の両方、特に財政面での政策刺激の効果を受けたものだ。

鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資で、全面的に力強い回復が示された。1月と2月は軟調だったが、3月は勢いを取り戻した。

短期的には、貿易を巡り逆風が続くことが見込まれる。今日発表された数字は国内政策や内需改善の結果だ。外的要因、貿易、欧米での成長減速といった逆風はまだ残っている。

<ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の為替担当シニアストラテジスト、ロドリゴ・カトリル氏>

中国の当局が昨年導入した政策措置が効果を表しつつあることが示された。前週の融資と住宅のデータは予想外に堅調だったし、今日のGDPも予想を上回った。中国の景気回復を裏付ける内容だ。

世界の成長率見通し改善には中国経済の復調が必要条件となる。通商関係の明確な見通しや欧州の成長エンジンの回復も必要。全体としては、コモディティー需要や世界の経済成長にとっては、世界の他の地域も好調になる必要がある。

<オーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行(香港)のシニア中国エコノミスト、ベティ・ワン氏>

重要なのは、固定資産投資だけでなく鉱工業生産や小売売上高も含め幅広く改善したことだ。経済成長が第1・四半期に底入れし、第2・四半期に上向くというわれわれの見方を裏付けるものだ。

中国人民銀行(中央銀行)は緩和政策の実施により慎重になっているが、景気の回復がその理由の1つだ。きょうの統計はそれを裏付けている。

株価や地方の不動産価格が上昇する中、人民銀行が預金準備率の引き下げを判断する上で懸念材料が出てくる可能性もある。預金準備率引き下げが行われる可能性は依然として高いが、時期や回数は再検証されるだろう。われわれは預金準備率引き下げに関する見通しを見直している。

*内容を追加しました。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below