[北京 29日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の上海支部は29日、銀行に対し、個人向けの住宅ローンに関する調査を指示するなど、不動産バブル回避に向け規制を強化した。
市内の商業銀行は昨年6月以降に実施した消費者ローン、法人融資、住宅ローンを調査し、2月28日までに報告書を提出する必要がある。
当局はウェブサイトに掲載した発表文で、各行は頭金の資金源や住宅購入者の支払い能力を厳密に調査すべきで、住宅ローンは完成が近い住宅が対象のものだけ融資可能とした。
当局はまた、銀行に対し、ローン申請者が住宅購入の基準を満たしているかに関する審査を強化し、住宅ローンの使用に関する監視および使用を中断させる仕組みを改善するよう求めた。不動産市場に違法な形態のローンが流入するのを防ぐ狙いがある。
上海の不動産市場は2020年の取引高が4年近くぶりの高水準を付けた。居住用物件の相場過熱を抑えるために、上海の住宅規制当局は最近、規制を強化した。
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