[北京 12日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は12日、1月の新規人民元建て融資は過去最高の2兆9000億元(4583億ドル)と発表した。12月の5844億元から急拡大し、ロイターがまとめたアナリスト予想の2兆元も上回った。
中国の銀行は年初に優良顧客への融資を前倒しで実施し、シェア拡大をはかる傾向がある。ただ今回の数字は、アナリスト予想の最高額も上回った。
マネーサプライM2伸び率は前年比8.6%で、アナリスト予想の8.4%、12月の8.2%を上回った。
1月末時点の人民元建て融資残高は前年比13.2%増。アナリスト予想は12.5%増、12月は12.7%増だった。
2017年の新規融資は過去最高の13兆5300億元だった。
1月社会融資総量は3兆0600億元(4835億5000万ドル)で、12月の1兆1400億元から大幅に増加した。
1月末時点では前年比11.3%増の177兆6000億元(28兆0600億ドル)。
社会融資総量は、通常の銀行貸出システム外のオフバランス融資を含み、シャドーバンキングの動きを示す目安とされている。