May 10, 2020 / 10:56 PM / 22 days ago

中国人民銀が追加緩和示唆、「カウンターシクリカルな調整強化」へ

[北京 10日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は10日に公表した第1・四半期の金融政策報告書で、景気支援に向けてカウンターシクリカルな調整を強化するとともに、金融リスクを回避するため金融政策の柔軟性を高める方針を示した。

中国人民銀行(中央銀行)は10日に公表した第1・四半期の金融政策報告書で、景気支援に向けてカウンターシクリカルな調整を強化するとともに、金融リスクを回避するため金融政策の柔軟性を高める方針を示した。写真は北京の中国人民銀行。2月3日撮影(2020年 ロイター/Jason Lee)

同報告書では、「洪水のような」成長刺激策の実施は控える、としてきた従来の立場を表明せず、追加緩和の可能性を示唆した。

人民銀は、新型コロナウイルスの流行にもかかわらず、長期的に安定した経済の基調に変わりはないと強調。一方で、「中国の経済発展は現在、未曽有の課題に直面しており、われわれは困難やリスク、不透明感を十分に考慮する必要がある」と表明した。

総合的、構造的な政策措置の双方を用いて流動性を潤沢に保つとともに、借り入れコストの引き下げや金融リソースのより効率的な分配に向けて引き続き金利改革を深化させる方針を示した。

人民銀は同時に、実体経済、特に中小企業の支援も行うとした。

その上で「われわれは成長安定化、雇用確保、構造調整、リスク回避、インフレ統制の関係を適切に管理する必要がある」との考えを示した。

第1・四半期の中国の国内総生産(GDP)は、前年同期比6.8%減少し、四半期の統計で遡れる1992年以降で初のマイナスとなった。[nL4N2C50R4]

人民銀は2月以降、預金準備率や貸出金利の引き下げのほか、新型コロナの打撃を受けた企業に対する的を絞った貸出支援など、一連の緩和措置を講じている。

人民銀は、2019年8月の金利改革で貸出金利の新たな指標とした最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)について、借り入れコスト引き下げに向けて引き続き改革を深化させ、金融政策の波及経路を改善させる方針を示した。

また、マネーサプライM2や社会融資総量の伸び率を名目GDP成長率をやや上回る水準に保つとした。

外為市場の改革を深化させ、人民元の弾力性を維持するとともに、人民元相場を基本的に安定した水準に保つとも表明した。

人民銀はさらに、成長と経済改革を促進するため金融市場の発展を図る方針を示した。

銀行融資への過度の依存を軽減する取り組みの一環として、政府は株式や債券を通じた民間企業の資金調達を支援する。

人民銀は債券市場のシステム全体としての開放を促し、より長期的な投資家の参入を可能にする。

投資家保護に向け、規制当局は各種債券の開示規則を統一し、デフォルト(債務不履行)への対処の枠組みを改善する。

人民銀は、弾力性や競争力に富む包括的な金融システムを醸成し、商業銀行を含む主要金融機関の企業統治を引き続き改善していく考えも示した。

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