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中国製造業PMI、12月は50.3に小幅上昇 年明けは逆風も

[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が31日発表した12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場の予想に反して上昇した。ただ、新型コロナウイルス流行の影響や第4・四半期の全般的な景気減速を背景に、上昇は小幅にとどまった。アナリストは短期的に経済の逆風がさらに強まるとみている。

 中国国家統計局が31日発表した12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場の予想に反して上昇した。ただ、新型コロナウイルス流行の影響や第4・四半期の全般的な景気減速を背景に、上昇は小幅にとどまった。安徽省で2019年6月撮影(2021年 ロイター)

12月の製造業PMIは50.3と、11月の50.1から上昇。アナリストは景況改善・悪化の分岐点である50への低下を予想していた。

中国経済はコロナ禍による昨年の落ち込みから回復した後、初夏以降は製造業の減速や不動産部門の債務問題、小規模なコロナ感染拡大などを受けて失速している。

任鴻斌商務次官は30日、競合国の生産能力が新型コロナの影響から回復し、中国の輸出との競争が激化している現状を踏まえ、来年の貿易を安定させるには「かつてない」困難が伴うとの認識を示した。

野村のエコノミストはリポートで「1月の製造業PMIは50.0に低下するだろう。2月上旬に始まる冬季五輪に向けた通常より厳しい大気汚染対策に加え、不動産部門の低迷や輸出の伸び鈍化による需要減少が重しになる」と指摘した。

12月の製造業PMIは新規受注指数が49.7と、11月の49.4からやや改善したものの、依然として50を下回った。

新規輸出受注指数は48.1で、11月の48.5から低下。外需の不安定さが示された。

生産指数は51.4と、50を上回る水準を維持したが、11月の52.0からは低下した。

野村は「中国当局は短期的な成長安定より長期的な目標により比重を置いており、過去の(景気)サイクルと比べて許容度は高いと思われる」としながらも、「成長鈍化をどこまで容認するかには限度があり、来年春にはこの限界が大いに試される可能性がある」との見方を示した。

<経済への逆風強まる>

中国東部の浙江省では12月に小規模な新型コロナ流行が見られ、その後感染は落ち着いたが、一部の企業は生産休止を強いられた。

北西部の陝西省西安市では感染拡大が続く中、都市封鎖が行われており、韓国のサムスン電子や米マイクロン・テクノロジーは同地域の半導体製造拠点に影響が生じる可能性があるとしている。

12月の非製造業PMIは52.7と、11月の52.3から小幅に上昇した。

製造業と非製造業を合わせた総合PMIは52.2で、11月から横ばいだった。

中国の国内総生産(GDP)は第3・四半期は前年比4.9%増となり、伸び率は第2・四半期の7.9%から減速、ロイターがまとめた市場予想(5.2%)以上に鈍化した。アナリストは、第4・四半期の成長率が一段と低下するとみている。

経済への逆風が強まる中、中国人民銀行(中央銀行)は成長の安定化と、企業の資金調達コストの低下を目指しており、金融政策を来年も柔軟に運用する方針を示している。

華興資本証券(チャイナ・ルネサンス・セキュリティーズ)のマクロ・戦略分析責任者、ブルース・パン氏は「企業への負担を軽減し、成長を確保し、リスクを抑え、減速を相殺するため、中小企業やハイテク、イノベーション企業、先進的製造業、グリーン産業の支援に向けた流動性措置や刺激策がさらに講じられると予想している」と述べた。

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