June 18, 2018 / 1:09 AM / 5 months ago

中国、預金準備率引き下げへ 景気減速やデフォルトリスクで=関係筋

[北京 15日 ロイター] - 中国の政策協議に近い複数の関係筋は、中国人民銀行(中央銀行)が近く、預金準備率を引き下げる可能性があるとの見方を示した。減速の兆しを示す国内経済を支えるとともに、企業のデフォルト(債務不履行)がもたらすリスクの波及を防ぐ狙いだ。

政府によるデレバレッジ(債務圧縮)の取り組みは、一定の成果を上げる一方で、借り入れコスト上昇や信用引き締めにもつながっており、民間企業のデフォルトや地方政府の投資減少の一因とみられている。

複数の政策関係者は、14日に発表された一連の経済統計が予想より弱い内容となったことや、シャドーバンキング(影の銀行)の大幅な縮小を示すデータが発表されたことを受け、人民銀が若干の緩和に傾く可能性があると指摘。人民銀が米連邦準備理事会(FRB)に追随した金利引き上げを行わなかったことは、近く何らかの政策微調整が行われることを示唆しているとの見方を示した。

政府に助言を行っている関係筋の1人は「『穏健かつ中立的』なスタンスの下、金融政策がやや緩和される可能性がある。緩和措置は全体に対するものではなく、対象を絞ったものになるだろう」と述べた。

その上で「中国経済が下方圧力や米国との貿易戦争を巡る不透明感にさらされる中、向こう1─2カ月間に預金準備率が引き下げられる可能性がある」との見方を示した。

人民銀は3月に短期金利を5ベーシスポイント(bp)引き上げた後、4月に預金準備率を100bp引き下げた。

別の政策関係者は「金融政策は緩和の方向に向かっている。デレバレッジの影響を相殺しなければ、実際には引き締めになる」と述べた。

関係筋は、人民銀による次回の預金準備率引き下げ幅は4月と同様の大きさになる可能性があると予想し、今後数年間で追加の引き下げが行われるとみている。

これらの関係筋は内部の政策討議に関わっているが、最終的な意思決定には関与していない。

人民銀はロイターによるコメントの求めに現時点で応じていない。

中国当局はデレバレッジを推し進めているとみられているが、当局の文言には、米中貿易摩擦やデレバレッジの影響による景気減速を懸念する兆しも表れつつある。

人民銀は5月に公表した第1・四半期の金融政策遂行報告で、「経済成長の安定化、構造改革の推進、リスク回避の均衡」を探っていく方針を示した。

関係筋の1人は「デレバレッジは続く可能性があるが、金融政策との全体的なバランスをとる必要がある」とし、「市場金利は高水準にあり、流動性はタイトだ。借り換えができずにデフォルトする企業も出ている。こうした状況を和らげるため、適切な政策の微調整が必要だ」と述べた。

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