August 1, 2019 / 8:29 AM / 3 months ago

中国人民銀、米利下げに追随せず 市場では緩和観測くすぶる

[上海 1日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は1日、政策金利的な存在である短期金融市場の金利を維持し、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに追随しない姿勢を示した。これまでに実施した支援措置で経済が安定化し始めるか見極めているもようだ。

 8月1日、中国人民銀行(中央銀行)は、政策金利的な存在である短期金融市場の金利を維持し、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに追随しない姿勢を示した。写真は北京で昨年9月撮影(2019年 ロイター/JASON LEE)

しかし市場ウォッチャーは、継続的な支援がなお必要だと指摘し、経済に圧力がかかり続ければ、人民銀行が数カ月以内により穏やかな形の政策緩和を実施すると予想している。

世界経済を巡るリスクが高まるなか、FRBは31日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp)引き下げることを決定した。[nL4N24W51E]

人民銀行は常にFRBの動きに追随するわけではないが、一部アナリストは短期金利の一つを引き下げる可能性があるとみていた。

しかし、1日正午の段階で動きはない。人民銀行は午前中、銀行システムの流動性が適切な水準にあるとして、公開市場操作(オペ)を見送った。

ウェストパック(シンガポール)のアジア・マクロ戦略責任者、フランシス・チュン氏は「(人民銀行が)何らかの動きにでるとすれば、それは中期貸出制度(MLF)に基づく貸し出しの次の償還が到来する8月中旬になる可能性がある。人民銀行は政策決定会合というものに縛られず、政策パラメータをいつでも調整できるが、オペ金利への圧力はみられない」と指摘した。

人民銀行はここ1年、主に大規模な流動性の供給を通じて借り入れ金利の押し下げを図ってきた。前週には、中小企業への支援を狙い、MLFを通じた資金供給に重点を移した。

景気の急減速阻止が中国政府の最優先課題であることに変わりないが、当局者は緩和を過度に積極的に進めれば、債務・金融リスクを高める可能性があると懸念している(中国政府顧問)という。

また人民銀行の易綱総裁は最近、現在の金利水準は適切との認識を示している。

JPモルガン・アセット・マネジメント(上海)のグローバル・マーケット・ストラテジスト、ズー・シャオピン氏は、家計債務が増加し不動産価格が上昇している状況を踏まえ、政策担当者はさらなる緩和がはらむリスクを非常に警戒していると指摘する。

しかし、アナリストは、追加的な流動性供給という形での人民銀行のより慎重な支援を予想している。

人民銀行は2018年初め以降、これまでに6回、銀行の預金準備率を引き下げているが、今第3・四半期と第4・四半期にさらなる引き下げが見込まれている。

JPモルガン・アセットのズー氏は「人民銀行は依然、対象を絞った措置を維持して実体経済の投資の伸びを支援するとみられるが、その効果は低減するだろう」と述べ、金融システム全体を対象とする「ユニバーサルな」預金準備率の引き下げないし政策金利引き下げが、年内に実施される可能性が依然あると指摘した。

同氏は、基準金利と市場金利の統合といった、以前から検討されている改革を通じて、事実上の貸出金利引き下げを行う可能性もあるとみている。ただ、そうした措置が実現するのは先になるとの見方もある。

人民銀行の数ある政策調整手段および金利のなかで、トレーダーの多くは、オペで使用される7日物レポ金利CN7DRP=CFXSに注目している。

人民銀行は、前回の景気悪化局面の2015年以降、基準金利の引き下げは行っていない。

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