[北京/上海 9日 ロイター] - 中国が銀行の預金金利設定方法を改革する計画だと、複数の関係筋が明らかにした。新方式では、預金基準金利に一定割合上乗せした水準を上限とする。小規模銀行の定期預金金利は基準金利プラス75ベーシスポイント(bp)が上限になるという。
現在、銀行の預金金利の上限は、基準金利に一定割合乗じて算出されている。
関係筋によると、新方式では基準金利に何bpか上乗せする形にする。当座預金金利は、全銀行を対象に、基準金利プラス20bpまで設定できる。国内小規模銀行および外国銀行の定期預金金利は基準金利プラス75bpが上限になる。
上限は1年物定期預金金利が2.25%で変わらず、1年を超える定期預金金利は下がる見込み。
今回の変更は、金利自由化を促進し、銀行の資金調達コストを下げるのに寄与するという。実施時期は不明。
ロイターは中国人民銀行(中央銀行)にコメントを求めたが、今のところ返事はない。
人民銀行は2015年10月に銀行預金金利の上限を撤廃したが、窓口指導などは実施している。
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