[上海 24日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE)が24日発表した1月のサービス貿易収支は154億ドルの赤字となり、赤字幅が前月の110億ドルから拡大した。
中国当局が厳格な新型コロナウイルス対策を転換し、1月上旬に国境を開放したことで海外旅行が増えたことが要因。
旅行収支の赤字は145億ドルと12月の125億ドルから増加した。
バークレイズの為替ストラテジスト、レモン・チャン氏によると、新型コロナ流行前は中国人観光客の国外での消費はサービス赤字の最大85%を占めていた。
同氏は輸出の減少と海外旅行の再開、海外への資本流出の増加で経常黒字が減少すれば、人民元に逆風になるとの見方を示した。
2022年のサービス貿易収支は989億ドルの赤字だった。
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