[北京 9日 ロイター] - 中国税関総署が9日発表した5月の鉄鉱石輸入は、前年同月比3%増の9552万トンだった。
主要サプライヤーの出荷の混乱が和らいだ。ここ数カ月はオーストラリアの資源大手が人手不足に見舞われていたほか、ブラジルのバーレも悪天候に苦しんでいた。
ウクライナ戦争でウクライナとロシアからの輸出も停止している。
アナリストは、5月は混乱が和らいだと指摘。中国鉄鋼部門の消費低迷にもかかわらず、輸入意欲が強かったと分析している。
製鉄所はロックダウン(都市封鎖)からの急回復を予想しており、港湾在庫が大幅に縮小しているという。
1─5月の輸入は前年同期比5.1%減の4億4700万トン。
5月の鉄鋼輸出は776万トンと、2021年4月以来の高水準だった。一部の中国の商社がウクライナ戦争による落ち込みを相殺するため、欧州向けの輸出を拡大した。
1─5月の輸出は前年同期比16.2%減の2592万トン。
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