[上海 7日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE)元高官の管涛氏は、人民元先物を早急に導入すべきとの見解を明らかにした。為替市場でリスク回避の改善に寄与すると指摘した。先週末、中国メディア第一財経に寄稿した。
人民元先物によって投資家や企業は為替リスクの管理がしやすくなり、当局は監督の効率が高まるとし、導入には「適切なタイミング」との見方を示した。
管氏は中国国家外為管理局(SAFE)の元国際収支局長で現在は中銀国際のグローバル首席エコノミストを務めている。
中国では既にフォワード(先渡)、通貨スワップ、オプションなど基本的な為替デリバティブ取引が行われている。
管氏は人民元先物取引を開始することにより、さまざまな形の通貨攻撃に対処したり、市場でリスクの予防と管理、対応能力を向上させたり、金融安全性の発展戦略の実行を改善したりする上で役立つと指摘した。
最近の人民元高について、自己実現的な期待が生み出した「集団効果」が上昇を促進していると分析した。
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