[上海 16日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE、外管局)の元国際収支司長で、現在は中銀国際証券(BOCインターナショナル)のグローバルチーフエコノミストを務める管涛氏は人民元高について、短期的に中国の輸出に大きな影響がないとしても、長期的には中国経済に大きな悪影響が出る可能性があるとの認識を示した。
経済ニュースサイト「第一財経」に寄稿し、一本調子の人民元高は比較的規模の小さい輸出業者に打撃を与え、市場からの退出を促し、多くの人々が職を失う恐れがあると指摘した。
「職がなければ人々は所得を得られず、内需を拡大しようがない」と説明。「人民元高が中国の経済、さらに株式市場にとって絶対の利益になると見なすことは難しい」と指摘した。
人民元の対ドル相場は2020年5月以降で約12%上昇しており、3年強ぶりの高値を付けた。
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