[北京 26日 ロイター] - 中国生態環境省は26日、今冬季について、重工業に対する全面的な生産規制を設定しないと表明した。ただ、製造業者の排出水準に基づいて制限を設けるよう地方政府に指示するとした。
「対汚染戦争」が6年目に入った中国は、スモッグ抑制に重点を置いた政策の維持を模索しているが、経済が減速する中で良好なパフォーマンスをみせている生産業者を不必要に罰することは避けたい意向だ。
重工業には鉄鋼、石炭火力発電所、セメント工場、コークス工場、鋳造、化学製品製造が含まれる。
同省は「今回の措置の目的は、汚染防止キャンペーンの中で企業の生産への影響を最小限にすることだ。しかし一方では大気の質を引き続き改善する」とした。
同省によると、生産、技術、設備、輸送システムに基づく重工業向け汚染防止措置に関する指針を公表し、排出レベルに応じて製造業者を生産規制のレベルが異なる3つのカテゴリーに格付けする。
超低排出レベルに合致する企業は、今冬季は生産規制が免除される。